2005年03月02日 04:18:14
ノイローゼは素晴らしい?@ユング心理学講義
魂にメスはいらない-ユング心理学講義/河合隼雄+谷川俊太郎 第3講 心がだんだん癒えてくる(P.175-189)を読む。
…「どこがいいんですか?」と尋ねると、その人がぼくに教えるために必死になっていろいろ説明する。そういう風にして成長していくんです。(P.176)
これは「宇宙人のワーク」に近いですね。相手(セラピスト)は宇宙人で何も分からないので(でも、なぜか言葉は分かる。超能力?)、あの手この手で必死に説明する。そのうち、覆い隠されていた核心に触れるのです。
…(箱庭を)十人なら十人集まって、できれば “人里離れた所で” 順番に作ってみんなで話し合いなんかしたら、もっと面白いだろうと思いますよ。(P.177)
これは、「グループ・ダイナミックス」の力ばかりでなく、 “タオを整える” 効果も期待できそうです。
あと、心の構えを日常から「非日常」へと場を移すことにもなりますね。
(箱庭が)面白いのは、その時は分からないと思っていても、その人が4、5回置かれた後で “前のが分かる” ことがあります。(P.181)
なるほど、夢と一緒ですね。ときどき夢分析をしてもさっぱり分からなくて、翌日の夢が答えを教えてくれることがあります。
自我意識の力なんて、たかが知れてますから、行き詰まった時は夢(無意識)を信頼して委ねてみるのも、一つの手でしょう。
…やっぱりノイローゼの人というのは素晴らしいと思いますね。ぼくらが考えられないようなこともやってしまえるわけです。だからぼくは、ノイローゼの人というのは選ばれた人だと言うんです。選ばれているのに自分では気がつかないから、残念なことに能力を “症状” という形で出している。もし症状に出さずに表現の方に行けば、ぼくらがあっと言うようなことができるはずです。(P.184)
この点が芸術家との違いですか。う〜ん、でも仮に分かったところで、「じゃあそうしよう」とできるほど、ノイローゼは簡単じゃないですよね。頭では分かってるけど……ってヤツで。