2005年03月08日 02:35:54
封印を解く(自我肥大)@ユング心理学講義
魂にメスはいらない-ユング心理学講義/河合隼雄+谷川俊太郎を読む。
前回のポスト「無意識(深層心理)の補償作用」の方針に基づいて、封印を解きます。
(セラピーの場で)自分で作ったものというのは、“自分にとっては” 最大の意味を持つでしょう。だから、時とするとあまりにもその意味が大きく感じられ、そのためにエゴ・インフレーション(自我肥大)というのが起こるんです。…自分のこの絵は “絶対に” 売れるはずだとか、この小説は大傑作だと思い込むわけです。
そして「先生、私はこれから小説を書いて食っていこうと思います。」というようなことを言われるんですが、そういうときは、ぼくらは “ものすごく” つらいです。(P.173-174)
自我肥大:
これと関連した事例で、セラピーを受けているうちに “自分はセラピストに向いているに違いない” と思い込むことが挙げられます。ボクも昔はそうでした。根拠はいくらでも挙げられます。「ボクはセラピーのことをよく知っている」「ボクは当事者だったのだから、クライアントの気持ちが誰よりも(セラピストよりも?)よく分かる」…etc。いずれも「自我肥大」の典型だと思います。きっと、生きていくための「拠りどころ」が欲しかったのだと思います。
封印の理由:
ポストを控えたのは、別に知られたくなかったからではありません。ボクと同じような自我肥大に陥っている方(すべての方がそうとは限りません。セラピストが「道」である方もいるはずです)が読まれたら、不快に思ったり、ショックを受けたりするのではないか? このときは本気でそう思っていました。
今でもその気持ちが消えたわけではありません。でもボクは、無意識のメッセージに従う「道」を選ぶことにしました。結果がどうあれ…